ドッグフードを選ぶ基本として、愛犬をより健康に過ごさせるためには「無添加」「グレインフリー」のふたつが原則と考えていいでしょう。
添加物は有害にはなっても有益になることはありません。
穀物(グレイン)は犬のアレルギーや消化不良を引き起こします。
このふたつを調べながら、無添加とグレインフリーを兼ねたドッグフードのおすすめランキングをご紹介していきます。
目次(ジャンプできます)
無添加でグレインフリーのドッグフードを選ぶ3つのポイント
無添加が必要な理由を理解しておく
ドッグフードの中には多くの添加物が入っている製品があります。
こういった成分には発がん性や遺伝子異常を引き起こす危険性が指摘されているものが多くあります。
添加物を入れているドッグフードで、「このドッグフードは発がん性の可能性がある添加物を入れているのでおすすめします!」と書いてある製品はまずありません。
無添加が推奨される大きな理由はそこにあります。
主な添加物として、香料、着色料、保存料があげられますが、これらは添加物にあげられます。
この中で時々「天然」と名前がついているものがあります。
「天然香料」などです。
天然添加物は天然成分由来で、合成添加物は化学物質から生成された添加物です。
一見天然添加物は安全に思えますね。
けれど天然添加物の中にも発がん性を指摘されているものはあります。
香料が天然でも、「チキン由来」など内容が明記されていないもの以外は何が使われているかわかりません。
ドッグフードを選ぶときには原材料や成分をまず確認して、添加物が限りなくゼロに近いものを選びましょう。
逆に酸化防止剤は天然のビタミン由来のものを一切使われていないと、酸化が進んで不安な場合もあり、これはさじ加減次第と思ってください。
グルテンフリーではなくグレインフリーを選ぶ
まずグルテンフリーというランクのフードがあります。
穀物の中でもアレルギーを起こしやすい「小麦」「トウモロコシ」のグルテンを除去して、大麦や米などに絞って穀物を含んだドッグフードを、グルテンフリーフードと呼びます。
ただこれも穀物を含んだドッグフードには違いありませんね。
大麦や玄米、一般の米にアレルギーが起きる犬もいます。
また米は肥満になりやすい原材料でもあります。
厳密なグレインフリーとは、小麦やトウモロコシ、そしてイネ科を一切含まないフードを指します。
大麦や米にいたるまで、穀物に該当する成分を一切除去しているものが、グレインフリーと呼ばれるドッグフードです。
肉量が多いものを選ぶ
無添加でグレインフリーのメリットは、もうひとつあります。
穀物が入っていないと、自然と肉の含有量が増えることです。
犬は本来肉食です。
肉や魚がドッグフードの原材料の50%以上を占めているものが理想的といえますが、穀物が多く含まれていると肉や魚の割合が低くなります。
添加物も穀物も含まれず、動物性タンパクを摂取できる動物性素材が多く入っているドッグフードを選ぶようにしてください。
当サイトでおすすめできる無添加・グレインフリードッグフードトップ3は?
良い無添加・グレインフリードッグフード一覧
名前 | 無添加グレインフリー | 肉量 | 原産国 |
ナチュロル | 〇 | 肉魚55% | 日本 |
モグワンドッグフード | 〇 | チキン魚53% | イギリス |
カナガンドッグフードチキン | 〇 | チキン50% | イギリス |
オリジン | 〇 | チキン魚80% | カナダ |
アカナ | 〇 | 肉50% | カナダ |
ネルソンズドッグフード | 〇 | チキン46% | イギリス |
FINEPET’S極 | 〇 | アヒル90% | オランダ |
イティ | 〇 | 〇 | ニュージーランド |
ジウィピーク | 〇 | 肉魚98% | ニュージーランド |
ナウフレッシュ | 〇 | 〇 | カナダ |
キアオラ | 〇 | 〇 | ニュージーランド |
TASHIKA | 〇 | 鹿60% | 日本 |
まとめ
無添加・グレインフリードッグフードの選び方は5つのポイントです。
- 無添加がいい理由を理解・納得してくださいね
- 無添加の基準、見極める方法を知っておきましょう
- 穀物を避けるべき理由は犬の健康のためと思ってください
- グルテンフリーとグレインフリーの区別をつけて選んでください
- 無添加でグレインフリーの上肉量が多いものを選んでください
添加物を見極めるのは意外に難しいところがあります。
安全なように書かれているドッグフードもありますね。
特にビートパルプなどは野菜類として記載されていることがあり、また便を少なくするという利点を推しているので一見安心できる原材料と判断してしまいますが、これは便を固めて便秘がちにしてしまうだけです。
入っている成分を知った上で添加物なのかどうか、そしてそれが入っていることがメリットかデメリットかを理解してドッグフードを選びましょう。
穀物も同様です。
栄養のためにあえて大麦や玄米を入れる考えのメーカーもあり、それは否定できるものではありません。
ただ愛犬の体質に合うか合わないかを判断するのは飼い主さんです。
穀物は未消化として便を増やすことがあり、それは健康的に便秘を治したわけではありません。
穀物が犬にどういった影響を与えるか、グレインフリーフードにどういうメリットがあるかをご理解の上で、やはり無添加・グレインフリードッグフードを選んでいただきたいと思います。
無添加とグレインフリードッグフードについてのQ&A
穀物が多く入っていても快便になったけど・・・
穀物率が高いフードを与えている飼い主さんに目立ちますが、便が多くなって快調だと思われているケースがあります。
これは穀物が未消化で出てくるためです。
便が増えてしまうので、フードは栄養分として愛犬の体内に吸収されていません。
穀物が入っていないグレインフリーフードを食べている犬の便は、少なくてなめらかになっています。
これは便秘ではなく、穀物が未消化で排出されているとは違ってしっかり消化吸収されているからです。
穀物が多いフードを食べさせて、便の量が多くなった場合には消化不良と考えてください。
天然の酸化防止剤も入っていないほうがいいのでは?
天然の酸化防止剤はむしろ最低限必要と考えたほうがいいと思います。
酸化防止剤が全く入っていないドッグフードより、酸化してしまったドッグフードのほうが犬の健康にはよくありません。
ドッグフードは開封した瞬間から酸化が始まります。
開封後1ヶ月を目途に使い切ることが原則ですが、天然由来の酸化防止剤さえ入っていなければ、酸化はさらに早く進みます。
危険性がある主な添加物は?
人工保存料として使われているBHAやBHTが有名ですが、添加物としての規制はされていません。
BHAは練り製品などに使われていますが、発がん性の危険性が指摘されています。
BHTは化粧品や医薬品にも使われ、こちらは発がん性の報告がありませんが、催奇形性の可能性が疑われています。
どちらも食品の酸化防止剤として使い続けるには、安心できる成分ではないでしょう。
着色料では赤色3号が多用されますが、日本では規制がないものの海外では禁止されている成分です。
日本はまだ海外に比べてやや緩い部分があるかもしれません。
無添加の確認方法は?
まず「〇〇無添加」「〇〇不使用」と明記されているかどうかを確認してください。
「香料不使用」「着色料不使用」「人工保存料不使用」などが鉄則です。
また副産物や動物性油脂、ビートパルプも製造過程でどのような加工をされているか不明であり、薬品が使われていることがあるため、避けたほうがいい内容です。
副産物不使用、とされていない「〇〇ミール」は避けたほうがいいでしょう。
「天然香味料」も何が使われているか分からないので注意が必要です。
穀物の何が不安か、グレインフリーフードが推奨される理由は?
国産有名ドッグフードの多くは大変安いものが多く、好まれて使われています。
ただ内容は小麦粉を筆頭に、多くの穀物が使われています。
穀物が必ずしも犬の健康を損ねる、そういったメーカーが出す製品は粗悪、というのではありませんが、穀物入りドッグフードを食べた結果体調を崩す犬がいることは確かです。
主に、
・穀物でアレルギーを起こしやすい
・犬は穀物を消化できないので消化不良になりやすい
という理由があげられます。
そのためプレミアムフードの正しいコンセプトは、無添加でグレインフリーとされています。