(※2019年7月時点パッケージ変更あり)
ピッコロドッグフードはカナガンやモグワンが出されているレティシアンからシニア向けとして出たドッグフードです。
タンパク質の高さを維持したままで脂質やカロリーがやや控えめな点が、シニアに向いているというメリットがあります。
カナガンやモグワンもシニアまで使えますが、栄養価が高いままでシニア用に作られたピッコロが気になっている方は多いのではないでしょうか。
使ってみる前に実際の口コミが気になりますね。
あみちゃん
子犬くん
ピッコロドッグフードの原材料や成分から、安全性を評価しつつ、実際に使われた人の口コミも探してみます。
目次(ジャンプできます)
ピッコロドッグフードを愛犬2匹に試した感想
チキンとサーモンが原材料のうち70%を占めるという高い栄養価で、高タンパクのピッコロは、本来高いタンパク質を必要とするシニア犬に向いたドッグフードです。
スーパーシニアという年齢に足を突っ込んだ13歳2ヶ月の大食漢先住犬ミニチュアダックスメスと、里子に来てプレミアムフードを食べるようになってから700~800g太ってくれたガリガリだった6歳2ヶ月の里子犬トイプードルメスが我が家の愛犬です。
この2匹にピッコロドッグフードを食べさせてみました。
女性が好みそうなしっかりした外箱
(※2019年7月時点パッケージ変更あり)
デザインは可愛らしくて女性が喜びそうですね。
第一印象では高級なお菓子みたいだな、と良いイメージです。
(※2019年7月時点パッケージ変更あり)
裏に書いてあるフードの給与量は、非常に大雑把です。
これは少しわかりにくい点です。
できれば1kg単位でほしいものです。
またその振り幅が大きいので、どう計算していいか分かりません。
そして10kgまでなので、小型犬対象ということでしょうか。
全犬種対象でないのかと思うと、公式では全犬種対応となっています。
中型犬以上はこれをもとに計算すべし、ということでしょうか。
このあたりが公式サイトを見てもよく分かりません。
(※2019年7月時点パッケージ変更あり)
原材料や成分はパッケージの脇に書いてあります。
上の画像では日本語以外での記載もありますが、現在は日本語のみの表記になっています。
濃い色の粒で原料の匂いがするため自然さを感じるフード
(※2019年7月時点パッケージ変更あり)
ジッパーがついているのか気になりましたが、これが今までのドッグフードで一番強力で、開け閉めが大変なぐらいです。
(※2019年7月時点パッケージ変更あり)
ピッコロの粒はかなり濃い色をしています。
これはチキンとサーモンで動物性素材が原材料の70%を占めるためでしょう。
今は家で愛犬たちにカナガンを食べさせていますが、それより濃いのがわかります。
ドーナツ状の楕円形をしているピッコロは、直径1cm、厚さ4.5mmの大きさです。
小粒なこと、中央が空洞のドーナツ状が食べやすいことは、小型犬愛犬2匹で経験済です。
魚のような匂いがするため、魚が駄目な飼い主さんやワンちゃんには駄目かもしれません。
香料が駄目で原料の自然な匂いを好む方にはいいドッグフードです。
かなりの食いつき!よく食べる犬には少なめ?
まずシニアだというのによく食べる先住犬ミニチュアダックスです。
疾患があるので激しい運動は控えるべきで、肥満の一途を辿っています。
つまり栄養は保ちつつカロリー制限しなければならないため、今回のピッコロに期待です。
(※2019年7月時点パッケージ変更あり)
肥満犬であることを踏まえて、規定量規定量、とクッキングスケールでしっかり確認し、やや少なめの量を与えることにします。
これはよく食べるミニチュアダックスに足りるのか?という量になりました。
食器の底が透けて見えています。
なめて食べてしまう量です。
「よし」で飛びついたミニチュアダックスは、ほとんど吸い込むようにして食べています。
この犬はシニアながらしっかり噛むので、カリカリ音を立てているため、丸飲みしていないことは分かります。
大きさと形で食べやすいようです。
ただ速すぎるというか、これでは絶対に足りません。
10秒で完食して落ちていないかきょろきょろしています。
落ちてません、と退場させます。
それでも、甘えていればまだもらえるものと、ピッコロパッケージに寄り添っています。
(※2019年7月時点パッケージ変更あり)
それだけ肥満なのだからやめなさい、と再度退場させます。
次はまだシニアになるには一年あるものの、人間に換算すると40歳、つまりアラフォーなのでモニターとしては問題なさげなトイプードルです。
元飼い主さんの話では、元々シニア用のドッグフードが好きだったとのこと。
ただし穀物が多いドッグフードだったようで、それで痩せていたのかもしれません。
食器が見えないほど顔を突っ込んで食べ続けました。
少し遅めで、ミニチュアダックスは音を立てて食べていましたが、噛む音が聞こえません。
痩せ気味のこの犬には多めに入れたので、少し残しましたが、ただの食休みだったようで、また戻ってきて完食しました。
常食のカナガンと同じ味なのかどうか、とにかく気に入ったようです。
(※2019年7月時点パッケージ変更あり)
こちらはしつこくまだ待っていました。
退場させても意味がありませんでした。
どうせ少なかったので、三粒ほどおかわりを与えました。
同系列全年齢用からの切り替えを考えるなら抵抗がない製品
(※2019年7月時点パッケージ変更あり)
カナガンやモグワンを使っている場合には、シニアになってもそのまま使い続けることは問題ありません。
でも愛犬の体質によって、カロリーや脂質が気になるという方には、ピッコロは良いドッグフードだと思います。
カナガンはチキン主体なので、サーモンが苦手でカナガンを使っている場合にはピッコロへの切り替えは難しいと思います。
むしろモグワンと同系列と考えたほうがいいでしょう。
モグワンの原材料と栄養価を低くせずに、シニア向けにカロリーと脂質を抑えたのがピッコロという感じですね。
そしてむしろモグワンより肉と魚の割合が多いため、シニア犬をサポートするための栄養価が高いと考えられます。
我が家ではどちらの製品も試した結果、すんなりピッコロを食べることができた上、どちらの犬も夢中になった食いつきの良さでした。
来年トイプードルシニアになったらピッコロもローテーションのひとつにすることを考えたいと思います。
ピッコロドッグフードの原材料と成分から安全性を徹底評価
【総合評価チャート】
ピッコロドッグフードの成分分析と評価
気になるものは赤字で書いています。赤字がない場合は、気になるものは無いという意味です。
骨抜きチキン生肉(29%)、骨抜き生サーモン(20%)、乾燥チキン(13%)、サツマイモ、ジャガイモ、エンドウ豆、乾燥サーモン(6%)、チキングレイビー(1%)、鶏脂(1%)、アルファルファ、乾燥卵、ミネラル類(硫酸第一鉄水和物、硫酸亜鉛一水和物、硫酸マンガン一水和物、硫酸銅(II)五水和物、無水ヨウ素酸カルシウム、亜セレン酸ナトリウム)、ビタミン類(ビタミンA、ビタミンD)、グルコサミン1,780mg/kg、メチルスルフォニルメタン(MSM)1,780mg/kg、コンドロイチン硫酸1,250mg/kg、リンゴ、ニンジン、オオバコ、海藻、フラクトオリゴ糖、ホウレンソウ、クランベリー、カモミール、セイヨウハッカ、マリーゴールド、アニスの実、コロハ
総得点 | 100点 |
4D(副産物) | 無添加 |
人工着色料 | 無添加 |
穀物 | 無添加 |
人工添加物 | 香料・着色料不使用 |
塩・砂糖 | 無添加 |
酸化防止剤 | 天然由来のビタミンEとローズマリーエキス |
ライフステージ | 7歳~ |
メイン食材 | チキン&サーモン |
参考価格 | 税抜3.960円(税込4.356円)/1.5kg |
原産国 | イギリス |
カロリー | 355kcal/100g |
満点 | 減点数 | 個数 | 得点 | |
4D,動物性油脂 | 25 | 5 | 0 | 25 |
赤色3号、赤色40号、赤色102号、赤色105号、青色2号 | 25 | 5 | 0 | 25 |
保存料(ソルビン酸カリウム、BHA、BHT、プロピレングリコール、亜硝酸ナトリウム、没食子酸プロピル、エトキシキン) | 15 | 3 | 0 | 15 |
甘味料(ソルビトール、グリシジン・アンモニエート、ビートバルブ、コーンシロップ,キシロース) | 15 | 3 | 0 | 15 |
穀物(米、小麦、大麦、トウモロコシなど) | 10 | 2 | 0 | 10 |
食塩,砂糖,pH調整剤 | 10 | 2 | 0 | 10 |
総得点 | ー | 100 |
総得点:100点
(↑この点数は成分の安全性のみの評価点です。タンパク質などを含めた総合評価は上のレーダーチャートをご確認ください。)
肉と魚が高い割合で入っていることが明記されています。
副産物も添加物も穀物も使われていません。
高得点になりました。
栄養成分
粗タンパク質 | 32.00%以上 |
---|---|
脂質 | 15.00%以上 |
粗繊維 | 3.00%以下 |
灰分 | 9.00%以下 |
水分 | 8.00%以下 |
オメガ3脂肪酸 | 0.80% |
オメガ6脂肪酸 | 2.50% |
リン | 1.20% |
カルシウム | 1.50% |
エネルギー(100gあたり) | 約355kcal |
一日あたりの価格評価
給与量の目安と一日当たりの単価 | |||||
体重 | 1kg | 3kg | 5kg | 7kg | 10kg |
給与量(/1日) | 35g | 50g | 70g | 95g | 120g |
価格 (/1日) |
92円 | 132円 | 185円 | 251円 | 317円 |
ピッコロドッグフードのおすすめポイント3つ
シニアによい内容
カロリーと脂質が控え目ながらタンパク質は高めで、シニア用にありがちな低タンパク低カロリーというフードとは違っています。
またシニアのケアによいと言われているグルコサミンやコンドロイチンが含まれています。
バランスが取れた原材料
チキンとサーモンの配合率が70%と高めです。
このため十分な動物性タンパク質を摂取できます。
他原材料は野菜やフルーツ、ハーブが入っていて、バランス良い栄養を摂取できます。
食材からビタミンが多く摂取できるので、人工的に添加されているビタミンは少なめです。
犬に不安な材料なし
添加物や穀物、副産物は含まれていません。
香料や着色料も入っていません。
4Dといわれる副産物も動物性油脂も使われていません。
またグレインフリーフードなので、犬のアレルギーや消化不良を引き起こす穀物も一切除去されています。
犬に不安な原材料や成分は入ってないと考えていいでしょう。
ピッコロドッグフードの気になる点3つ
動物性素材が一つではない
チキンかサーモン、どちらかにアレルギーがある犬は注意したほうがいいでしょう。
タンパク質が高いフードとしてはとてもいいのですが、ドッグフードの理想は動物性素材を一点に絞った単一動物性素材でグレインフリーのフードです。
これはもしアレルギー症状が出たときに、アレルゲンを特定しやすいためです。
もしピッコロでアレルギーを起こしたときに、チキンとサーモンのどちらがアレルゲンかわからないという場合があります。
チキンもサーモンも一度も食べたことがない場合は、慎重に切り替えてみてください。
少し硬いかもしれない
我が家のトイプードルは歯が欠損した状態で里子としてやってきたので、ドライフードを食べにくい犬です。
歯に問題がないミニチュアダックスは「カリカリ」「ボリボリ」と快調にピッコロを噛んでいましたが、トイプードルが時間がかかって「ハグハグ」という感じだったので、少し硬いかなと感じました。
7歳以降のシニアも歯が丈夫な限りは、硬いドライフードをしっかり噛んで食べることが健康上必要ですが、加齢とともに食べにくくなります。
その場合にピッコロを食べさせる場合は、少しぬるま湯を足してふやかしたほうがいいかもしれないと思いました。
ピッコロドッグフードを実際に与えた人の口コミと評判
【良い口コミ】
- おいしいらしくパクパク食べる
- 便の調子がいい
【悪い口コミ】
- 高い
- ペットショップで売っていない
食いつきの良さ、愛犬が喜んでよく食べるという良い口コミがありますが、製品の内容そのものに対して、悪い口コミは見当たりませんでした。
まだ口コミは少なく、これから期待できるドッグフードだと思います。
まとめ
ピッコロドッグフードは栄養価を損ねないままで高タンパク低カロリー低脂肪という、シニアにとって優れたフードです。
全年齢フードから切り替えるときに抵抗なく切り替えができると思います。
ただ腎臓が弱い犬は病院で相談してからにしてください。
高タンパクフードは腎臓が弱い犬には、腎臓に負担がかかるため向いていません。
食べられるかどうかは獣医さんの判断にまかせてください。
気になるのは価格です。
ピッコロの1kgあたり2,904円という価格は、一般的な考えとして安くはありません。
我が家はプレミアムフードのループで「これぐらいかな」と考えるようになり、人間が簡素な食事をしてもわが子である愛犬には、と割り切りますが、それは人それぞれになるためピッコロを選ぶかどうかの分かれ道になると思います。
内容としてはかなり良いフードだと感じられます。